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スキンケア情報
乾燥性敏感肌の方のスキンケアについて、医療関係者の情報をご紹介いたします
スキンケアとは・・・
スキンケアの基本
1、 入浴やシャワーで皮膚を清潔にしましょう。
2、 保湿剤を用い皮膚の保湿をしましょう。
3、 室内を清潔にし、適温・適湿を保ちましょう。
4、 なるべく皮膚をかかないようにしましょう。
スキンケアの基本はまず皮膚を清潔に保つこと。たとえば、ニキビを起すような要因は皮脂腺にたまるので、角質を傷つけないようにていねいに洗います。敏感肌や乾燥肌の人には石けんがかえって悪いことさえあるのですが、それでも使う場合には刺激が少なく脂分を取り過ぎないものを使い、最後に石けん分をよく洗い流すようにします。もちろん刺激のあるタオルなどでゴシゴシこすらないようにしましょう。また、年をとると水分や脂分が少なくなるので、石けんを止めたり保湿作用のある入浴剤を入れたり、入浴後にうるおい成分を補うなどして保湿に心がけましょう。
(九州大学医学部皮膚科 今山修平/朝日新聞 平成11年10月20日13版より抜粋)
入浴
皮膚にやさしい入浴法
湯温はぬる目にし、石鹸やボディシャンプーを使う場合には、入浴前にお湯をかぶって体をぬらし、先に泡立ててから、手のひらでなでるように洗います。お湯で十分に洗い流してからお風呂に入り、手のひらでそっと全身をなで、残っている石けんぶんをおとします。あがるときはそっとタオルで抑え拭きしましょう。また、お湯でふやけてやわらかくなった皮膚は強くこすらないようにしましょう。
外からの異物に対して敏感な肌の人は、次のことに気をつけましょう。まず、皮膚を傷つけないように異物を出すこと、そしてかゆみの原因となる異物が入ってこないようにすることです。高級ブランドのブラウスにシミがついたら、ゴシゴシ洗わずにぬるま湯の中でやさしく洗うでしょ。それと同じ要領です。皮膚を傷つけないで異物を取り除くには、お湯に浸してそっと出してあげればいいんです。異物はダニの糞のように水溶性のものが多いので、水の中に出てきやすいわけです。シャワーでも構いませんが、シャワーの場合は回りながら浴びるなど、いつも体全体にお湯がかかるようにしてください。また、お湯の温度が高いと皮膚の負担になります。体温のプラスマイナス2度、すなわち34〜38℃くらいが適温ですが、最初は寒く感じるので38℃くらいから慣らしていくとよいでしょう。
(九州大学医学部皮膚科 今山修平/朝日新聞 平成11年10月20日13版より抜粋)
一日に何回も入浴して皮膚を洗うと、皮膚の水分を保つ皮脂が洗い流されてしまい、かえって皮膚を乾燥させてしまうことになりかねません。そのため、これはけっして正しいスキンケアとはいえません。過ぎたるはおよばざるがごとしという言葉を念頭に置いておいてください。入浴は原則として一日一回で十分です。ただし、夏場のように汗をかきやすい季節では、汗をかいたまま放置すると、かゆくなったり、皮膚症状が悪化したりしますので、汗をかいたらできるだけ早くシャワーをして汗を流すことが大切です。普段の入浴と汗対策を混同しないように注意しましょう。
(「アトピー性皮膚炎 食と薬でスキンケア(*1)」田中貴子著P44より抜粋)
シャンプー
シャンプーによる皮膚トラブル予防法
シャンプー製剤を使用前に数倍の水で薄めます。またシャンプー前に額からまぶたにかけて精製ワセリンをうすく塗ります。シャンプー製剤を水で薄めると、皮膚に対する刺激が減り、また油の膜を人工的に皮膚の表面につくると、シャンプー成分から皮膚を保護します。
 
皮膚の保湿・保護
皮膚のバリア機能
角質層の保湿機能に大きな役割を果たしているのが、角質細胞の間を埋める油分の中心とされている細胞間脂質です。外からの刺激や異物の侵入を防ぐバリア機能もあります。しかし、敏感肌や乾燥肌の方は、この機能が低下し、異物が侵入しやすくなります。また皮膚の乾燥により、細かいひび割れができ、さらに問題が発生しやすくなるといわれています。
・・・では、異物が入ってこないようにするには。「おふろから上がって体を拭く前に、ワセリンやオリーブオイルをニョロニョロという感じで塗ります。ポイントは皮膚がまだ濡れている状態の時に塗ること。その方が保湿性が高くなるし、少量でもよくのびます。ワセリンは皮膚のひび割れに入り込んでいき目止めの役目を果たすので、異物の侵入を防ぐことにもなります。乾くとサラサラになるのですが、10分してもべたべたする場合はつけすぎなので、量を少なめにします」
(九州大学医学部皮膚科 今山修平/朝日新聞 平成11年10月20日13版より抜粋)
一般的には白色ワセリンや尿素軟膏が用いられていると思われます。尿素軟膏は保湿作用も期待できますが、痛みなどの皮膚の違和感を訴える患者が(小児も含めて)以外に多いことも事実です。一方、白色ワセリンは、ステロイド軟膏の基剤としても、あるいは単独でも臨床の現場で頻用されています。ローション・クリームに比べてワセリンは、水分透過率が低い(小さい)ため、皮膚表面の水分蒸発を防ぐという利点があります。
(「アレルギーの臨床17(14)1997」アレルギーの予防と治療Q&A'97国立病院東京災害医療センター小児科 椛澤靖弘著 北隆館より抜粋)
春・夏は1日1〜2回、湿度の低い冬は、2〜3回のワセリン塗布を奨めています。大切なこととして、入浴など皮膚に水分をしみこませたあと、つまり、風呂から上ったら、時間をおかずに白色ワセリンを塗布することです。
(「アレルギーの臨床17(14)1997」アレルギーの予防と治療Q&A'97国立病院東京災害医療センター小児科 椛澤靖弘著 北隆館より抜粋)
冬になると皮膚がカサカサする理由は、湿度が低下して空気が乾燥してくると、皮膚の水分量が夏に比べて低くなるからです。角質の水分量は発汗と大気中の湿気の影響を大きく受けるのです。このため、冬のスキンケアにおいては「乾燥を防ぐこと」がもっとも重要になります。・・・中略・・・また、エアコン、コタツ、電気カーペットなどの暖房を使用すると室内が乾燥します。そのためいっそう皮膚が乾燥して、ますます皮膚がかゆくなりますので、くれぐれも注意しましょう。
(「アトピー性皮膚炎 食と薬でスキンケア(*1)」田中貴子著P93より抜粋)
アトピーの皮膚では入浴して角層に水分を取り込んでもすぐに蒸散してしまうため、ワセリンのような油分で膜をはって水分が逃げないようにする必要があります。そのため、ワセリンのような保湿剤は毎日、長期間塗布せざるをえなく、ワセリンによる「かぶれ」の問題は切実です。・・・中略・・・一般のワセリン(局方ワセリン)では十分に精製されていないため、不純物として不飽和の炭化水素が微量含まれています。この不純物が日に当ると、紫外線により酸化されて過酸化物が生成されるために、これが皮膚刺激の原因となり黒ずみを生じることがあると考えられています。このことから極力、不飽和の炭化水素を除去、精製したワセリンが望まれるわけです。
(「アトピー性皮膚炎 食と薬でスキンケア(*1)」田中貴子著P127より抜粋)
乳幼児のスキンケア
乳児は生後三ヶ月から皮脂の分泌がなくなり、見かけは健康な皮膚でも皮表脂質の少ないドライスキンになります。この時期から十歳までの間は高齢者と同じようなスキンケアになります。石けん・シャンプーの使用をできるだけ控え目にし、入浴は毎日させて、そっと手のひらで皮膚をなでるだけにします。お風呂から上がったらやわらかいタオルでおさえ拭きをして下さい。冬の低温低湿期には保湿作用をもったクリームかローションを塗り、ドライスキンの程度がひどければ、その上から精製ワセリンを薄く塗ります。子供の肌の状態を毎日確かめ、ドライスキンが緩和するように正しい手入れをしてあげましょう。
補足
(*1)「アトピー性皮膚炎 食と薬でスキンケア」 農文協 1999年6月20日 第一刷発行 著者:田中貴子(株式会社スギヤマ薬品アレルギー食品課課長、薬剤師、所属学会:日本アレルギー学会、日本皮膚アレルギー学会他)
*注:本頁の抜粋文は著者の許可を得て掲載しています。